今回はコスパの良さで人気の高いKTT strawberryの新型であるV2をレビューします。
結構前から存在は確認していたのですが、送料高めのショップでしか扱っておらず二の足を踏んでいました。
前作も結構好みだったので色々探していたらオーストラリアのショップで発見したので購入してみました。
基本情報
カタログスペックを確認してみましょう。
- メーカー
- KTT
- タイプ
- リニアスイッチ
- マウントタイプ
- PCBマウント(5pin)
- 素材
- 上下ハウジング:ポリカーボネート
- ステム:POM
- スプリング
- 15mm 62g 金メッキスプリング
- ファクトリールブ
- 軽く潤滑済み
各パーツ詳細

透明なトップハウジング、ステムとの隙間は極小でグラつきがかなり抑えられています。素材はPC

可愛いピンクのボトムハウジング、こちらも透明でトップハウジングと同じPC製になっています。

ステムはstrawberryの名前の通り苺色をしています、美味しそうですね(錯乱)
長さは13.36mm(実測値)でロングポールステムになっています。

実測値15mmの金メッキ62gスプリング、ルブでほぼスプリングピンが無くなり快適に使用できます。
先代KTT strawberryとの違い
技術的な違いとしては、射出成形のランナーが24から16に減ったことによる公差の減少と滑らかさの向上、更に金型が新しくなったので古い金型より滑らかさが向上しているみたいです。
成形方法に詳しいわけではなかったので少し調べてみた所、樹脂を流す通路(ランナー)の数が減ると、品質のばらつきを抑えて不良率を下げられる代わりにコストが上昇するみたいです。
マウント方式がプレートマウントの3pinから、PCBマウントの5pinに変更されていますので、スタンドオフのないキーボードでも使用可能になりました、地味に嬉しい変更です。
ルブの量にもよるかもしれませんが、先代より少しだけ音が高くなったように感じます、あくまで個人的にですが。
打鍵感・打鍵音
まず何と言ってもステムのグラつきが非常に少ないです、ステムとハウジングの間に遊びが殆どなく防塵ステムかな?と思う程カッチリしています。
カッチリし過ぎなのが良くないのか、ステムの戻りが少し遅く全体的に動作がモッサリしています、ここは前作から改善してほしかったポイントなのですが、残念ながら改善は叶わなかったようです・・・
多少気になるくらいで特に使用に支障はないのですが、気になる人は少し気になるかもしれません。
スプリングを長いものに交換したら少し改善されるかもしれません。
それ以外は動きもスムーズで前作同様コスパに優れる良スイッチという印象。
ハウジングの爪はいつものkailhタイプではなくツメが4つのMXタイプですが精度が高くハウジングがグラつく事もありません。
音はPCらしい硬めの高音寄りタイプ、結構元気よくパチンパチンと鳴ります。
安っぽい音ではなく一つの特徴として楽しめるタイプの音だと思います。
録音してみた
いつもの音声コーナー
安マイクで録ってるので音については参考程度にお願いします。
録音マイク:FIFINE K658 USBダイナミックマイク
録音ソフト:audacity
音声加工:音声に変化が出ない程度のノイズ低減と音量増幅
改めて聴いてみるとトップアウトの音が結構目立っています、気になる方は少し面倒ですが、トップハウジングのステムが当たる部分にルブを塗ってあげると、ある程度トップアウトの音を小さく出来ます。
購入場所・値段
このスイッチも残念ながら国内での取り扱いはありません。
今回私はKeebz N Cablesというオーストラリアのショップで購入し、10個$5のお値段でした。
おそらく$4が定価だと思われるのですが$4で売っているショップは送料が高く、$5で買っても送料を考えるとコチラのほうが安かったです。
今のところDangkeebsとKeebz N CablesでしかV2を見ていないので購入するならこの2店のどちらかになると思います。
まとめ
他のスイッチと比べるとお手頃な値段でありながら品質は高くコスパに優れたKTT strawberry V2の紹介でした。
打鍵感は少々動作にモッサリ感を感じますが動きは滑らかで、なによりステムのグラつきがとても少なく快適に打鍵できます。
音は少し高めの元気な音、音量も大きめです。
とても良いスイッチなのですが入手性が少し悪いです、そもそも扱っているショップが少なく、かたや送料が高い、もう片方はスイッチの値段自体が少し高いので手を出し辛いです。
もう少し扱ってくれるショップが増えてくれれば胸を張ってオススメできるのですが今の状況ですとちょっと難しいですね。
さらに先代のKTT strawberryも併売されているので間違って購入してしまわないように注意が必要です、見分け方はピン数を見ると良いと思います、先代は3pinでV2は5pinに変更されているので探す場合はしっかり確認しましょう。
strawberryは$4とお安い値段設定ですが、それでもKTT製スイッチの中ではプレミアムラインに位置しており、他のスイッチは$3前後の価格設定になっていて、かなり手の出しやすいスイッチになっています。
おかげで動画もかなり多くあるので参考にしやすい点も良いところですね。
ファクトリールブは優秀ですがたまに少し量が多い個体が混ざるのか、数個ほどボトムアウトの感触がネチャっているものがありました。
値段の安さに加え、パーツ毎の精度の高さや気持ちの良い打鍵音と、入手性の悪さはあるものの総合的に見てオススメ出来る良スイッチです。見つけた際には是非試してみてはいかがでしょうか?
ちなみにTALPKEYBOARDさんで先代のstrawberryの取り扱いがある(現在は売り切れ中、再入荷予定あり)ので気になったらそちらもチェックしてみて下さい。
それでは今回はこの辺で、ここまで読んで下さりありがとうございました。
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