[キースイッチレビュー] WS Morandi

今回はWuque Studioの新作スイッチ、Morandiスイッチをレビューします。

価格も安く、ストックで使える上に音にもしっかり特徴があり、音量自体は比較的静かというかなり面白いスイッチです。

私はAliExpressのWuqueStudioストアで購入しましたが、国内では遊舎工房でも取り扱いがあるみたいですが、残念ながら現在は品切れ中の様ですので、急ぎでない方、国内で購入したい方は在庫が補充されるのを待つと良いでしょう。

※追記
5/20時点で遊舎工房の在庫が復活してますが、そこまで潤沢に在庫があるわけではないので欲しい方はお早めに!
今回売り切れても在庫補充があるかもしれませんので焦らず動向を見守りましょう。

目次

ざっくりプレビュー

良い点
難点
  • とても滑らか
  • ルブ不要
  • 10個当たり$4.3とお安い価格設定
  • 比較的静かな打鍵音
  • オープナーでも開けづらい ※1
  • 1パック35個で個数の調整が難しい

Wuque Studioのスイッチは値段の割に質が良いと思っていましたが、このスイッチで更に評価が上がりました。

特にファクトリールブの質がとても良く、これ手で塗ったんじゃないの?と言うレベルで潤滑剤が塗布されています。
拘る方は取り除いてルブし直しても良いですが、非常に開けづらく分解が大変なのでストックで使用する方がいいでしょう。

しっかりしたパッケージに入っている所も高ポイントです。

追記
※1の開けづらい点について、先にライトディフューザーを外しておくと楽に分解できるとの情報を得ましたので追記しておきます。
実際に試してみた所簡単に開けることができました。

基本情報

カタログスペック
  • メーカー
    • Wuque Studio
  • 製造
    • Haimu
  • タイプ
    • リニア
  • 素材
    • トップハウジング:POM
    • ボトムハウジング:POM
    • ステム:UPE
    • ライトディフューザー:PMMA
  • マウント
    • PCBマウント(5pin)
  • スプリング
    • 18mm 2stageスプリング
  • ボトムアウト
    • 60g
  • トラベル
    • 3.5mm±0.3mm
  • ファクトリールブ
    • 有り

POMハウジングにUPEステムの中々珍しい組み合わせ、最近ではもう当たり前になりつつあるロングポールステムとロングスプリングが採用されています。

各パーツ詳細

続いては各パーツを見ていきましょう。

トップハウジング

POM製のトップハウジング、LEDの光をキレイに魅せるためのディフューザーが付いています。

こんな感じでディフューザーにLEDの光が通ってとてもキレイ。

ボトムハウジング

トップハウジングと同じ純白のPOM製ボトムハウジング。
リーフ部分がよくある金メッキではなく銀色なのが珍しい。

ステム

ステムは実測値13.3mmのロングポールステム、UPE製でとても滑らかな打ち心地です。
写真では白に見えますが若干紫がかっています。

スプリング

スプリングは18mmの2stageスプリングを採用、ボトムアウトは60gで、バネ鳴りも無く気持ちよく打鍵できます。

ファクトリールブ

ファクトリールブが凄い、まるで手で塗ったようなレベルでしっかりと潤滑剤が塗布されています。
ちょっと多すぎ感もありますが、今の所は特に問題は起きていません。

開けづらすぎて1個しか中の確認が出来ていないのですが、使っている感じルブの具合にバラツキは無さそうなのでストック状態で使って問題ないでしょう。
※追記 オープナーで開ける際は先にディフューザーを外しておくと簡単に分解できます

打鍵感と打鍵音

打鍵感

POMハウジングとUPEステムの組み合わせで超なめらか、上記の通りファクトリールブがとても優秀で、ストック状態でも引っ掛かりを感じる事なく打鍵できます。

今回は70個購入しましたが品質は安定していて、底打ち音がおかしい個体や特別引っかかり感が強い個体は特に見当たりませんでした。

ステムのグラつきも少なく、底打ち時の衝撃も柔らかめな感じで指に優しい感じがします。

ボトムアウトは60gと標準的で、個人的にはベターな重さです、ロングスプリングでスナッピーな打ち心地が気持ちいい。

打鍵音

打鍵音は比較的静かめではありますが、腐ってもロングポールですので底打ちの音はハッキリ出ます。

トップアウトの音もかなり小さく抑えられていて、全体的にかなり大人しめの印象です。

落ち着きのある低めの音ですが、thockyと言われるようなコトコト系ではなくどちらかというとカチカチ系寄りの音だと感じました。
ただclackyという程カチャカチャしてる訳では無いので、音的にはかなりニュートラルなスイッチと言えるかもしれません。

ハウジングにPOMを採用しているおかげか、歯切れの良いシャープなカチカチ系サウンドを楽しめるスイッチに仕上がっています。

プレートの種類でかなり音の感じ方が変わりそうなスイッチなので実際に聞いてみましょう。

録音してみた

使用マイク:FIFINE K658 USBダイナミックマイク
録音ソフト:Audacity
音声加工:ノイズ低減と音量増幅(なるべく音に変化が出ないレベルに抑えていますので多少の雑音はお許しください)

Tofu Jr POMプレート
QK65 FR4プレート
Ginkgo65 アルミプレート
kbd67 v3 真鍮プレート

やはりプレートによってかなり音に変化がありますね。

POMプレートやFR4ではパチパチと明るく元気な感じですが、金属系プレートになった途端かなり低い音が聞こえてきます。
これだけ変わるならプレートだけでなくフォームなども色々変更しつつ遊びたくなりますね。

個人的には高め系で楽しみたいならPOMやPCのプラ系プレートを使って、低めの音を堪能したいならアルミプレートを選択します。

まとめ

今回はWSシリーズでお馴染みのWuque Studioの新作スイッチのMorandiをレビューしてみました。
サウンドテストの動画も少なく、予想があまりできないスイッチでしたが使ってみたらかなり優秀でビックリしました。

10個当たり$4.3とお安い値段でファクトリールブも優秀、ストックで使用可能、特徴のある音を出しつつ音量も抑え気味なので割と万人にオススメ出来るスイッチではないかと思います。

1パック35個入りなので、65%キーボードを主に使用する方は2パックの70個だと数がギリギリ、3パックだと105個と少々過剰な個数になってしまう所は少し残念ポイント、スイッチは出来れば10個単位で売って欲しい・・・

精度はとても良くステムのグラつきやハウジングのガタツキも無いので、スイッチフィルムの必要性は感じられませんでした。
開けづらいと言う難点もありますが、そもそもストックで十分使える性能ですので、特に問題にはなりません。

※追記
先にディフューザーを取り外しておくことで簡単に分解できるようになります。

他に難点を挙げるならば入手性でしょうか、国内だと定番の遊舎工房さんですが、取り扱いはあるものの現在品切れ中で、在庫が補充されるかは今のところ不明です。

記事を書くにあたって私が購入したAliExpressのWuque Studioストアを確認してみましたが、こちらも現在品切れ中になっていました。
Wuque Studio公式では在庫有りになっていますので今入手するなら公式からの購入をオススメします。

スイッチの在庫状況は日々変動しますので気になったスイッチ等は取扱店に張り付いて情報を収集しておくことをオススメします。

値段的にも性能的にも文句なくオススメなMorandiスイッチ、是非試してみて頂きたいスイッチです。

それでは今回はこの辺で、ここまで読んで頂きありがとうございました。

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