[キースイッチレビュー] alpacaスイッチ

キースイッチレビュー第一弾として何を取り上げようかと悩みましたが、今回は不朽の名作alpacaスイッチをご紹介します。

昨今のキースイッチの発売ペースからするとそこそこ古い部類のスイッチですが、長い期間常に評価が高く、初めての方にも良くオススメされている滑らかな感触と大人しめの打鍵音が特徴の優秀なスイッチです。

目次

スイッチの基本情報

まずはカタログスペックから。

  • メーカー
    • JWK(デザイン:Primekb)
  • タイプ
    • リニアスイッチ
  • マウントタイプ
    • PCBマウント(5pin)
  • 素材
    • トップハウジング:PC
    • ボトムハウジング:ナイロン
    • ステム:POM
  • スプリング
    • 62g 金メッキ 14mm
  • ファクトリールブ
    • 軽めに塗布済み

分解してみる

基本情報を見た所で早速バラしてみましょう。

トップハウジング

トップハウジング

ダークグレーのトップハウジング、素材はポリカーボネート、ちょっと緩めなのでフィルムを挟んであげるとキッチリハマるようになりGOODです。

ボトムハウジング

ボトムハウジング
ハウジングの写真って需要あるのか・・・?

トップと同じダークグレーのボトムハウジング、ナイロン素材を採用していて低めの良い音を出してくれます。

ステム

ステム
ステムの長さ実測
長さについては参考値でお願いします。

可愛いピンクのステム、ステムとしては一般的なPOMを採用、長さは12.47mmで通常の長さのステムです。

スプリング

14mm金メッキスプリング

14mmの金メッキスプリング、JWK/Durock製スイッチおなじみのやつ。

打鍵感

打鍵感はとても滑らかで、引っ掛かりは殆ど感じません、打鍵時の擦過音も無くとても気持ちいい押し心地です。
62gのスプリングですが表記よりは軽く感じます、最近よく見る長いタイプのスプリングではないので初動が少し軽めに感じます。

工場製造時に薄く潤滑剤(ファクトリールブ)が塗られていてstock(買ったままの状態)で十分使えるパフォーマンスです。
ファクトリールブの質が良いので均一性が高く、個体差がほぼ無い所も素晴らしいです。

ここに自分でルブを塗ってあげることで更に一段上の滑らかさが手に入ります、ハウジングが少し緩いので、フィルムも挟んであげるとハウジングのグラつき由来の音等も無くなり、更に良いスイッチになります。

スプリングの音は個人的にですが若干気になります、このJWK/Durock製によく付いている金メッキの14mmスプリングは何故かスプリングピンが多いような気がします。
押し込んだ時にシャリっとしたりピンッと音が出たりします、ルブで改善は出来るのですが私はこのスプリングがあまり好きではありません。
※スプリングに関しては私個人の感想なので気にならない方は全く問題無いです。

打鍵音

ボトムアウトの音は比較的静かで低めの音が出ます、ロングポールではないのでコツコツというよりかはカチカチに近い感じでしょうか、メカニカルらしい小気味いいカチャカチャ感は楽しめます。

どちらかというとトップアウトの音の方が気になるかもしれません、ボトムアウトと比べると少し高く大きい音ですが、普通にタイピングしている場合トップアウトの音はあまり気にならないと思います。

比較的静かな方ですが、静音軸ではないのでメカニカルスイッチとしての気持ちいい音はしっかり出てくれます。
特に相性の悪いプレートも無く、何に使っても問題ない優秀なスイッチです。

録音してみた

悲しいことに現状動画を撮れる環境がないので、妥協案として色々なキーボードで打鍵音を録音してみました。

マイク:FIFINE K658 USBダイナミックマイク
録音ソフト:Audacity
録音設定:ノイズ低減(ノイズが多かったのでノイズ低減を入れましたが音自体はほぼ変わっていないと思います)、音割れしない程度に+2~6db程度の増幅

※私の環境での音量調整なので皆様の環境次第で音の大小があると思います、適宜調整して下さい。
※実際に聴くのとは差異が出ます、参考程度に留めておいて下さい。

mikeneko65-アルミプレート
Tofu Jr-POMプレート
Blade65-FR4プレート
KBD67 v3 Alu case-真鍮プレート

プレートやキーボードで結構違いが出て面白いですね、こういう楽しみ方が出来るのもカスタムキーボードの良いところです。
この中で私のお気に入りはアルミと真鍮プレートです、私自身が硬めの感触が好みなのと金属系プレート特有の余韻の少ないシャープな音がTHEメカニカルって感じで好き。

まとめ

引っかかりのないスムーズな押し心地と比較的静かな低めの打鍵音、一つの基準点になれるであろう優秀なスイッチです、惜しむらくはスプリングがイマイチな所。
※スプリングに関しては気にならないという方も沢山いらっしゃるので、気になっているのは私だけ説があります。

初めてのスイッチ交換で候補を迷っている方や、初めてカスタムキーボードを組んでみる、と言う方にオススメできるスイッチです。

難点という難点は特に無いのですが、強いて言うなら値段と入手性でしょうか、遊舎工房さんでも取り扱ってはいるのですが、人気故か入荷しても気付いたら無くなっています。

値段は海外ショップ基準だと10個で$6程になります、レート次第ですが大体80個で送料込\7,500~
送料を考えるとswagkeysがオススメですが、コチラも現在在庫切れとなっています。

スイッチの在庫状況は日々変動します、記事内で紹介していても、売り切れたり取り扱いが無くなる可能性がありますのでご了承下さい。

私はもう値段の感覚がぶっ壊れているので安い!(錯乱)となるのですが、一般的にはこの値段で適当なキーボードが普通に買えるので決して安い訳では無いんですよね・・・
ただ性能を考えると決して高いわけでもなく、スイッチは一回買ってしまえばはんだ付けでもしない限りほぼ無限に使い回せますので逆に安いのでは?と思っています。

なんでもそつなくこなす優等生タイプ、alpacaスイッチの紹介でしたがこのご時世に音声ファイルの埋め込みって参考になるんですかね・・・
それでは今回はこの辺で、ここまで読んで下さりありがとうございます。

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